Instagramを活用したマーケティングが主流となっている今、企業が積極的に取り入れているのが「プレゼント企画」です。「フォロー&いいねで応募完了」といった参加のハードルが低い形式が多いため、拡散力も高く、短期間で多くの人にブランドや商品を知ってもらえる可能性があります。
ただし、効果を出すには戦略的な設計が欠かせません。やみくもにプレゼントを用意するだけでは、ブランドの魅力が伝わらず、企画の目的も達成しづらくなってしまいます。
この記事では、企業がInstagramでプレゼント企画を実施する際に押さえるべき基本的な流れと、成果を出すためのコツをわかりやすく解説します。
この記事はこんな人にオススメ
プレゼント企画を成功させたい企業アカウントの運用者
すでにプレゼント企画を実施しているが、成果につながらず悩んでいる担当者
記事の難易度 (中級者向け)
この記事を読めば、できること
Instagramで効果的なプレゼント企画を設計・運用するための流れがわかる!
プレゼント企画を実施する手順
プレゼント企画を成功させるためには、事前の準備から実施後の振り返りまで、計画的に進めることが重要です。適切な手順を踏むことで、スムーズに運用できるだけでなく、より効果的なキャンペーンを実施できます。

早速、実施方法について教えるね!
① プレゼント企画の目的を明確にする


まず、キャンペーンを実施する目的を明確にしましょう。
目的が曖昧だと、企画の方向性が定まらず、思うような成果を得ることができません。
企業がInstagramプレゼント企画を行う主な目的として、以下のようなものが挙げられます。
- フォロワーを増やしたい
- ブランドの認知度を高めたい
- エンゲージメントを向上させたい
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)を増やしたい
- 商品やサービスの購入を促進したい
などが挙げられます。
例えば、新商品を発売するタイミングでキャンペーンを実施する場合は、「ブランドの認知拡大」と「商品の購買促進」を目的に設定すると良いでしょう。
一方、長期的にブランドのファンを増やしたい場合は、「フォロワーとのエンゲージメント強化」や「UGCの創出」に重点を置いたキャンペーンが適しています。
② ターゲットとプレゼント企画の内容を決める
キャンペーンの目的が決まったら、誰に向けたキャンペーンなのか(ターゲット)を明確にし、それに適したプレゼント企画の内容を設計します。ターゲットが明確でないと、参加者が増えず、期待する成果が得られない可能性があります。
引用元:https://www.instagram.com/3650.jp/
例えば、20代女性をターゲットにしたコスメブランドのキャンペーンであれば、
- 「#○○メイクチャレンジ」:メイク写真を投稿するハッシュタグキャンペーン
- 「お気に入りコスメを教えて!」:コメント&タグ付けキャンペーン
- 「ストーリーズで新商品を紹介すると当選率UP!」:ストーリーズシェアキャンペーン
などのような企画が考えられます。
③ キャンペーンの応募条件・プレゼント内容を決める


次に、応募方法とプレゼントの内容を決めます。応募条件は、できるだけシンプルにし、参加しやすい形にすることがポイントです。条件が複雑すぎると、ユーザーが途中で離脱しやすくなります。
効果的な応募条件の例:
「フォロー&いいね」で応募完了
「フォロー&コメント」で当選確率UP
「指定のハッシュタグをつけて投稿」



参加条件として「フォロー」を設定することが一般的だよ!
また、プレゼントの内容は、ターゲットにとって魅力的なものを選ぶことが大切です。
商品やサービスを直接体験してもらえるようなプレゼントにすると、キャンペーン後の購買意欲につながる可能性が高まります。
引用元:https://www.instagram.com/mizkan_official/
例えば、アパレルブランドなら「新作アイテム」、カフェなら「無料ドリンクチケット」など、ブランドの世界観に合ったプレゼントを設定するのが効果的です。
また、ターゲットやプレゼントの内容、応募条件だけでなく、「実施の時期」や「当選者への通知方法」なども事前に決めておくことが重要です。投稿を作成する前に、これらの要素を整理しておくことで、スムーズに企画を進めることができます。
④ プレゼント企画の告知と運用を行う
プレゼント企画を実施する際は、事前告知をしっかり行い、できるだけ多くのユーザーに知ってもらうことが重要です。Instagramの投稿だけでなく、ストーリーズ・リール・ハイライト・プロフィール欄など、さまざまな場所でキャンペーン情報を発信しましょう。


引用元:https://www.instagram.com/consacrez/



他のユーザーの投稿を見てると、私も応募したくなりますね!



そうそう。だから、ストーリーズでユーザーの投稿をシェアすると、応募率が上がるんだよね!
また、キャンペーン中は、応募状況やフォロワーの反応を確認しながら、必要に応じて投稿内容や運用方法を調整することが大切です。特に、コメントやタグ付けを活用したキャンペーンの場合、企業側から積極的に「いいね」や返信をすることで、エンゲージメントが高まり、より多くのユーザーにリーチしやすくなります。
⑤ キャンペーン終了後の振り返りを行う


プレゼント企画が終了したら、結果を分析し、次回の施策に活かすことが重要です。
- 応募者数は目標に達したか?
- フォロワー増加数やエンゲージメントは向上したか?
- どの投稿が最も反響を得たか?
- ユーザーの投稿内容やコメントから得られた気付きは?
こちらの記事をご覧ください。


また、キャンペーンで集まったUGC(ユーザー投稿)は、その後のマーケティングにも活用可能です。
例えば、優れた投稿をリポストしたり、ユーザーの声を新たなプロモーションに活かしたりすることで、ブランドの信頼性向上にもつながります。
こちらの記事をご覧ください。


プレゼント企画への参加を促進させる工夫


キャンペーンを成功させるためには、いかに多くのユーザーに参加してもらうかが鍵になります。単に投稿を作成して告知するだけでは、十分な応募数を獲得するのは難しいです。



より多くのユーザーが興味を持ち、実際に行動を起こしやすくするための工夫を取り入れることが重要だよ!
ここでは、プレゼント企画への参加率を高めるための具体的な方法を紹介します。
目を引くビジュアルでアピールする
Instagramはビジュアル主体のプラットフォームであるため、キャンペーンの告知投稿が「思わず目を止めてしまうデザイン」になっているかどうかが非常に重要です。
引用元:https://www.instagram.com/mizkan_official/
例えば、「プレゼントが当たる!」というメッセージを大きく目立たせる、ブランドカラーを活かしたデザインにする、キャンペーンの対象となる商品を魅力的に見せるなど、ユーザーが一瞬でキャンペーン内容を理解できるビジュアルにすることがポイントです。



パッと見ただけで、プレゼント企画だとわかるとスルーされにくくなるね!
参加のハードルを下げる
応募方法が複雑だと、ユーザーは途中で離脱してしまいます。参加しやすいシンプルな応募条件を設定することが、応募率を上げるポイントです。
例えば、「フォロー&いいね」や「コメントで答えるだけ」といった簡単な応募方法にすれば、より多くの人が気軽に参加できます。
引用元:https://www.instagram.com/toraku_kobesweets/
もし「ハッシュタグ投稿」などの少し手間のかかる応募条件を設定する場合は、「投稿の参考例を提示する」「ストーリーズでリマインドする」など、応募しやすくなる工夫を取り入れると良いでしょう。また、期間限定の要素を取り入れることで、「今すぐ参加しないと損!」という心理を働かせ、行動を促すこともできます。
ストーリーズやハイライトを活用して継続的に告知する
フィード投稿で一度告知しても、時間が経つと他の投稿に埋もれてしまい、ユーザーの目に触れる機会が減ってしまいます。そのため、ストーリーズやハイライトを活用して、キャンペーン情報を定期的に発信することが重要です。
例えば、
- ストーリーズで「あと◯日で終了!」とリマインドを行う
- 応募方法をストーリーズで簡単に説明する
- ユーザーが投稿した応募作品をストーリーズでシェアする
こうした方法を取り入れることで、キャンペーンの認知度を維持し、参加者を増やすことができます。



何回もリマインドすることが大切だよ。



最初は応募するつもりなくても、締め切りが迫ってくると「やっぱり応募してみようかな」って思うこともあるからね!
また、ハイライトを活用すると、キャンペーンの詳細を常にプロフィールページに掲載できるため、フォロワー以外のユーザーにも情報を届けやすくなります。
賞品の魅力をしっかり伝える
どんなに良いキャンペーンでも、プレゼントが魅力的でなければ参加者は増えません。賞品の価値をしっかり伝えることが、キャンペーン成功のポイントになります。
例えば、単に「プレゼントが当たる」と告知するのではなく、
- 「新作コスメを◯名様にプレゼント!使用感は○○がポイント!」
- 「◯◯円相当の豪華ギフトがもらえるチャンス!」
といったように、商品の特徴や価値を具体的に伝えることで、応募意欲を高めることができます。



ユーザーの心を動かせると応募率がUPするよ!
まとめ
Instagramのプレゼント企画は、フォロワーを増やしたり、ブランドや商品の認知を広げたりするうえで非常に有効な手段です。ただし、効果を出すためには、なんとなく実施するのではなく、目的やターゲット、プレゼント内容、応募条件などを明確にしたうえで、丁寧に設計することが欠かせません。
また、キャンペーンへの参加を促す仕掛けや、ユーザー目線での投稿設計も成果を左右する重要なポイントです。単に応募を集めるのではなく、「このブランド、なんだか好きだな」「また参加したいな」と思ってもらえる体験を設計できれば、キャンペーンをきっかけにファンになってもらえる可能性も高まります。
Instagram上でのプレゼント企画は、ただの集客施策ではなく、ブランドとの最初の接点を生み、継続的な関係づくりにつなげる“第一歩”です。しっかりと目的と計画を持って取り組むことで、販促以上の価値をもたらしてくれます。
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