Instagramリールは、企業にとって今や欠かせない発信手段になっています。
短い時間で商品の魅力やブランドの雰囲気を伝えられるリールは、写真投稿よりもリーチが広がりやすく、ユーザーの記憶にも残りやすいのが特徴です。
とはいえ「外注するほどの予算はない」「まずは自社で試してみたい」という企業担当者の方も多いはず。
そこで本記事では、 「何を用意すればいいのか」「スマホのカメラ設定はどうすればいいのか」「撮影の際に気をつけるポイントは何か」など、リールを自作する際に押さえておきたい基本を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
この記事はこんな人にオススメ
Instagramリールを社内で自作したい企業担当者
外注は難しいけれど、クオリティを落とさず発信したい方
撮影や機材の基本を知って、安心してリール制作を始めたい初心者
記事の難易度 (中級者向け)
この記事を読めば、できること
リール撮影に必要な道具やスマホ設定がわかり、クオリティの高い動画を作成できる!
リール撮影に必要な基本機材
クオリティの高いリール動画を自作する際に、必ずしも高額な機材が必要なわけではありません。
実際、スマホ1台でも十分に撮影は可能です。

高いカメラは不必要!スマホで十分だよ〜!
ただし、スマホだけに頼るよりも、最低限いくつかのアイテムをそろえておくことで、仕上がりのクオリティはぐっと上がります。
ここでは、その基本アイテムを紹介していきます。
スマートフォン
最新のiPhoneやAndroid端末であれば、解像度・明るさともに十分。企業のSNS運用ならまずはスマホで問題ありません。
ただし古い端末だと暗所撮影や手ぶれ補正が弱いため、できれば新しめのモデルを用意したいところ。
三脚


手持ち撮影はブレが目立ち、動画全体の印象を下げてしまいます。
三脚を使えば、安定した画角で撮影でき、複数人での出演や商品紹介もスムーズに行えます。
スマホ用三脚は軽量タイプから本格的なものまで幅広く、数千円程度で十分実用的なものが購入可能です。
ライト(照明)
自然光が入る場所なら不要ですが、オフィスや屋内では照明の当て方で印象が大きく変わります。
リングライトや小型LEDライトを使えば、被写体の顔や商品のディテールがはっきり映り、「暗くて見えにくい」という失敗を防げます。



せっかく撮った動画が暗くて使えない…なんてことになったら悲しいもんね。



そうだね。撮影においてヒカリは大事だよ。
ライトがあればすっごく映像の質が上がるんだ!
マイク
声を入れるリールや商品説明動画では、内蔵マイクだと雑音が入りやすく聞き取りにくいことがあります。
クリアな音声を録るために、ピンマイクやワイヤレスマイクを用意するとプロっぽさが増します。
最初から全部そろえる必要はありません。まずは「スマホ+三脚+ライト」だけで十分実用的なリールが撮れます。必要に応じて「マイクを追加する」というステップアップがおすすめです。



iPhone付属のイヤホンでも綺麗な音声は取れるのだ!



マイクはこだわりたい人向けだね〜!
スマホカメラのおすすめ設定


リール撮影をスマホで行う場合、デフォルト設定のまま撮影すると画質や雰囲気にムラが出やすいです。
ここでは、誰でもすぐ試せる基本的なカメラ設定を紹介します。
解像度とフレームレート
解像度はフルHD(1080p)以上がおすすめ。4Kも可能ですが、編集やアップロードが重くなるため、まずは1080pで十分です。
フレームレートは30fpsを基本に。動きの多いシーン(ダンスや製品実演など)は60fpsに設定すると、なめらかで視聴者にとって見やすい動画になります。



公式の推奨は30fpsだよ。60fpsでも投稿できるけど、インスタ側で自動変換される場合が多いのだ。
HDRビデオ
HDRをONにすると撮影時は鮮やかに見えますが、Instagramにアップした際に色味が不自然になったり、画質が落ちてしまうことがあります。
iPhoneでHDRビデオをオフにする方法
- 設定アプリを開く
- 下にスクロールして「カメラ」をタップ
- 「ビデオ撮影」を選択
- 項目内にある「HDRビデオ」をオフに切り替える



これで、色味を勝手に調節されなくなるよ!
ファイルフォーマット
スマホの設定に「互換性優先」と「高効率(HEVC)」がある場合は、互換性優先を選びましょう。
Instagramが推奨する形式(MP4/H.264)で保存されるため、アップロード後の画質劣化を防ぎやすくなります。


iPhoneで「互換性優先」を選ぶ方法
- 設定アプリを開く
- 下にスクロールして 「カメラ」 をタップ
- 「フォーマット」を選択
- 「互換性優先」にチェックを入れる



画質劣化や読み込みエラーが起こりにくくなるよ。
明るさと露出補正


室内や夜間撮影では、スマホが自動で露出を調整してくれますが、暗すぎたり白飛びすることもあります。
撮影の時に、露出を微調整すると光が抑えられて自然な映像に仕上がります。
手ぶれ補正
最近のスマホには標準で手ぶれ補正機能があります。
動画撮影時は必ずオンにしておくと、見た目が格段に安定します。
Instagramアプリ内の設定も忘れずに
Instagramの設定を開き、「メディアの画質」→「最高画質でアップロード」をONにしましょう。これだけで投稿後の画質が大きく変わります。
データ量が大きくなるため、モバイルデータを使っている場合は注意が必要です。
また、Wi-Fiでもアップロード完了までの時間は長くなります。
クオリティの高いリールを撮るコツ 3選


リールは短い動画だからこそ、完成度や仕上がりに大きく影響します。
ここでは、企業アカウントでも押さえておきたい撮り方のポイントを紹介します。
撮影環境を整える
リールを撮影する場所選びは、完成度を大きく左右します。
特に企業アカウントの場合、背景や光の入り方ひとつで「信頼できるブランド」にも「素人感のある映像」にもなってしまいます。



余計なものが映り込むと雑多な印象になって、せっかくの商品やサービスの魅力が薄れてしまうのだ。



シンプルで整理された背景を選ぶことが基本ですね!
また、音の環境も大切なポイントです。
リールはBGMを入れることが多いとはいえ、雑音の多い場所では音声を収録した際に「聞きづらい」「プロっぽくない」といった印象を与えがちです。オフィス内でも人の出入りが少なく静かな場所を選ぶ、屋外であれば風の音を避けられる位置に移動するなどの工夫が必要です。
撮影場所を選ぶ際は 光・背景・音 の3点をセットで考えることがポイント。
この3つを押さえるだけで、スマホ撮影でも一気に見栄えがアップし、信頼感のある仕上がりになります。
動きのあるカットを入れる


リールは短い動画だからこそ、画面に動きがあると一気に見応えが増します。
静止画のようにじっとしたカットが続くと「退屈」「素人っぽい」と感じられてしまい、離脱につながりやすいです。
- カメラを左右や上下にスライドさせる
- 商品をゆっくり回転させる
- 手元から全体へ引きの動きをつける
- カメラは固定で被写体を動かす
といった小さな工夫で、映像に立体感やリズムが生まれます。
ただし、ズームの多用は避けましょう。
スマホのデジタルズームは画質が落ちやすいため、実際にカメラを近づける(寄る)か、必要なら後から編集でトリミングする方がきれいに仕上がります。



動きを少し加えるだけで「映像の温度感」が変わり、見ている人を引き込めるのだ。



なるほど!ただ置いて撮るよりも、ちょっと動かすだけでぐっとオシャレに見えるんですね!
色んな角度から撮ってテンポを出す


映像に変化がなければ、ユーザが飽きてしまいリールを飛ばされてしまいます。
特に企業アカウントの場合、「間延びしている」「最初の数秒で伝わらない」だけでスワイプされてしまいます。
だからこそ、テンポの良さを意識することが重要です。
角度を変えたり、少し距離を取ったり、一人称視点にしてみたりなど、同じシーンを複数パターンで撮ること。編集時に組み合わせの幅が広がり、完成した動画のテンポも自然に仕上がります。
「とりあえず1パターンだけ撮っておこう」では後から修正ができないため、少し多めに撮影しておくのがコツです。



色んな視点から撮ることで見ていて飽きない映像を作れるのだ!



同じ画角が3秒以上続くと離脱してしまうからね…。
まとめ
今回は、リールを自作する際に押さえておきたい基本を、初心者の方にも分かりやすく解説していきました。
Instagramリールを自作するのは、一見ハードルが高そうに思えるかもしれませんが、実際にはスマホと最低限の機材さえあれば、十分にクオリティの高い動画を作ることができます。
企業にとってリールは、商品の魅力やブランドの姿勢をユーザーに直感的に伝えるチャンスです。自作だからこそ柔軟に挑戦でき、アカウントの個性や世界観を出しやすいのも強み。
ぜひこの記事を参考に、まずは一歩踏み出して撮影にトライしてみてください。

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