Instagramでのプレゼント企画は、フォロワーの増加や認知拡大に直結するプロモーション施策として、多くの企業が取り入れています。
しかし一方で、「思ったより応募が集まらない」「フォロワーは増えたのに売上やファン化につながらない」といった声が多く聞かれるのも事実です。プレゼント企画は実施すれば成果が出る…というほど単純ではなく、設計や準備の段階で結果が大きく左右されます。
本記事では、企業がInstagramでプレゼント企画を実施する際によくある失敗のパターンと、その対策について合わせて解説します。

間違ったやり方でプレゼント企画を開催してしまうと最悪、アカウントが死んでしまうんだ…。
この記事はこんな人にオススメ
過去にキャンペーンを実施したが、思うような効果が出なかった方
Instagramを自社のマーケティングに活かしたい企業
記事の難易度 (中級者向け)
この記事を読めば、できること
Instagramでのプレゼント企画でよくある失敗パターンを事前に回避できる!
Instagramプレゼント企画でよくある失敗5選
魅力的な投稿がないまま企画を始めてしまう


企業がInstagramのプレゼント企画で陥りがちなのが、「投稿が整っていない状態で、見切り発車してしまう」というケースです。
アカウントを立ち上げたばかりで、投稿数が数件しかない・ビジュアルの統一感がない・プロフィールの内容も未整備の状態では、キャンペーンに参加してくれたユーザーも「魅力を感じない」と判断し、結果的に一時的な応募だけで終わってしまう可能性が高まります。



あとで外せばいいだけだから、参加するためだけにフォローしておこう。
プレゼント目的のフォロワーは、当選結果が出た後にすぐ離脱する傾向があります。
そのため、企画によって集めたユーザーをファンに変えるには、「このアカウントをもっと見ていたい」と思わせる準備が不可欠です。
- 投稿数は最低でも12件以上(プロフィールを訪れたときに全体の世界観が伝わるように)
- 世界観の統一されたビジュアルと、ターゲットに寄り添った発信内容
- 魅力的なプロフィール文とアイコン設定
最低限、アカウントには上記の要素を整えておきましょう。
こちらの記事をご覧ください。





その先を意識した運用設計が「成功への鍵」になるよ!
プレゼントがターゲットと合っていない





せっかく企画したのに、応募が少ない…。



応募は多いのにフォロワーが全く定着しないな〜。
このような結果になってしまう原因のひとつが、「プレゼントとターゲットのミスマッチ」です。
たとえば、20代女性をメインターゲットとしたアパレルブランドが「お菓子の詰め合わせ」をプレゼントしても、当たれば嬉しい人は多いかもしれませんが、「このブランドが好きだから応募した」という文脈にはなりにくいです。
ターゲットに合わせたプレゼント選定のポイントは、以下のような視点です。
- 自社の商品・サービスを実際に「体験してもらう」ことに価値がある
- ターゲットの興味関心やライフスタイルに自然にフィットする
- プレゼントそのものが“ブランドの魅力”を伝える役割を果たす
企画に応募してきた時点で、すでにその人は「見込み顧客」です。
だからこそ、商品選定は“ただ人を集める”ためのものではなく、ブランドを好きになってもらうための接点として考える必要があります。
応募条件が複雑すぎる
プレゼント企画を実施する際、「せっかくだからできるだけ多くの人に拡散してもらいたい」と、応募条件を盛り込みすぎてしまうケースがあります。



条件が多すぎると面倒くさくて応募したくなくなっちゃう…。
引用元:https://www.instagram.com/mizkan_official/
応募条件は、できるだけシンプルにし、参加しやすい形にすることがポイントです。
効果的な応募条件の例:
「フォロー&いいね」で応募完了
「フォロー&コメント」で当選確率UP
「指定のハッシュタグをつけて投稿」



ユーザーがストレスなく応募できる環境を整えることが重要だよ!
目的とバランスを取りながら設計しよう!
拡散力がない状態でスタートしている


Instagramのプレゼント企画は、実施するだけで自然に拡散されるわけではありません。
特にアカウント開設初期や、フォロワー数が少ない状態では「そもそも誰にも届かない」という事態が起こりがちです。
企画の内容が良くても、投稿が誰のタイムラインにも表示されず、いいねも応募も集まらない…。このような失敗は、「拡散される仕組み」を整えないまま企画を始めてしまったことが原因です。
フォロワーがまだ少ない場合は:
自社で保有している顧客リストやメールマガジン、LINE公式アカウントなどで告知を行う
インフルエンサーや他アカウントとのコラボ(合同プレゼント企画)を組んで相互に露出を増やす
アカウントの成長初期には、SNSのアルゴリズムだけに頼らず、「既存の資産」や「外部からの流入」も視野に入れることが重要です。
土台が整っていない状態で進めても、期待する成果は得られにくいのが現実。
あらかじめ拡散ルートを確保しておくことで、成果を最大化できる企画へとつながっていきます。
実施後の導線やファン化の仕組みがない
プレゼント企画が終わったあと、「それっきり」になっていませんか?



実は、企画後のアクションこそが「ファンづくり」の本番です。
多くの企業アカウントでは、キャンペーンで一時的にフォロワーが増えても、その後の発信に力を入れず、フォロワーが離れてしまうという失敗がよくあります。つまり、せっかく興味を持ってくれたユーザーとの関係を育てられないまま終わってしまっているのです。
キャンペーン終了後は、ブランドの魅力を感じてもらえる投稿や、ストーリーズなどでフォロワーと積極的に交流するなど、フォロワーが「継続的にこのアカウントを見たい」と思える導線を意識しましょう。


引用元:https://www.instagram.com/elly_beautypartner_shiseido/?locale=ja_JP
プレゼント企画は、あくまで“きっかけ”にすぎません。
大切なのは、その先にどんな関係を築いていくか。フォロワーがアカウントに愛着を持ち、定着していく仕組みを整えることで、初めてプレゼント企画がマーケティング施策として機能するのです。
プレゼント企画で失敗しないためは
Instagramのプレゼント企画は、設計と準備を間違えなければ非常に効果的なプロモーションになります。



重要なのは「とりあえずやる」ではなく、「戦略的に設計する」という視点だよ!
・アカウントの土台を整えておくこと
・企画内容をターゲットに合わせて設計すること
・実施後の導線を考えておくこと
企業アカウントが成果を出すためにも、最低限この3つを押さえておきましょう。
プレゼント企画は、短期的な数字だけを見ると成功に見えても、ファン化や売上につながらなければ「やった意味がなかった」という結果になりかねません。
だからこそ、「集めたあと、どう育てていくか」まで含めて設計することが、企業アカウントの運用においては欠かせない視点です。
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まとめ
今回は、企業がInstagramでプレゼント企画を実施する際によくある失敗を5つご紹介しました。
プレゼントがターゲットと合っていない
応募条件が複雑すぎる
拡散力がない状態でスタートしている
実施後の導線やファン化の仕組みがない
Instagramのプレゼント企画は、企業アカウントにとってフォロワーとの接点を生み出す貴重なチャンスです。
ただし、やみくもに実施しても期待した成果にはつながりません。失敗を防ぐためには、“誰に届けたいか”という視点を軸に、アカウントの準備・企画設計・実施後の運用までを一貫して考えることが大切です。
ぜひ今回ご紹介した失敗例と対策を参考に、自社にとって意味のあるプレゼント企画を設計してみてください。
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