多くの企業アカウントが伸び悩む原因のひとつが、「コンセプトの不明確さ」です。
ターゲットにどのような価値を提供するのか、どんな世界観を伝えたいのかを明確にしなければ、フォロワーに響くアカウント運用はできません。
コンセプト設計がしっかりした企業アカウントは、ブランディングに成功し、フォロワーとの関係を深め、売上や集客につなげることができます。
本記事では、Instagramの企業アカウントを成功させるための「コンセプト設計」について解説します。ターゲットの設定からプロフィール設計、世界観の統一まで、具体的なステップをもとに、実践しやすい形でまとめました。

Instagramを活用して自社のブランド価値を高めたい企業の方は、ぜひ参考にしてみてねー!
この記事はこんな人にオススメ
Instagramを活用して、成果を上げたい企業
ブランドの認知度を高めたい企業
記事の難易度 (初級者向け)
この記事を読めば、できること
コンセプトを明確にし、発信内容をブレなく運用する方法がわかる!
Instagram運用におけるコンセプトとは?


企業アカウントを運用する上で、「コンセプトを決めること」は成功の大きな鍵を握ります。
Instagramにおけるコンセプトとは、ターゲットにとって最も魅力的に映るように、アカウントの世界観や発信内容を統一し、ブランディングすることを指します。
例えば、同じ業界のアカウントでも、「シンプルで洗練されたデザイン」を打ち出すのか、それとも「親しみやすくカジュアルな雰囲気」を大切にするのかで、アカウントの印象は大きく変わります。
どのような見せ方をするのか、どんな情報を発信するのかを明確にすることで、フォロワーに「このブランドは自分に合っている」と感じてもらいやすくなります。また、Instagramは「視覚的なインパクト」が強いSNSのため、統一された世界観を持つアカウントほどブランディング効果が高まり、フォロワーの信頼を得やすくなります。
コンセプト設計が企業アカウントの成長に与える影響
Instagram運用が成功している企業のアカウントを見ても、すべてに共通しているのは「明確なコンセプト」があることです。
コンセプトがしっかりしていることで、以下のようなメリットが生まれます。
ブランドの認知度が向上する → 企業の世界観を視覚的に伝えられるため、印象に残りやすい
集客や売上につながりやすい → 明確なコンセプトがあることで、商品・サービスへの興味を持ってもらいやすい
つまり、Instagram運用の成果を最大化するためには、まずコンセプトをしっかり固めることが必要なのです。
企業アカウントのコンセプト設計 3つのステップ


Instagramで企業アカウントを成功させるためには、明確なコンセプトを設計し、それを一貫して発信することが重要 です。
ここでは、「アカウントの軸を決める」→「プロフィール設計」→「世界観を作る」 の3つのステップに分けて、具体的な進め方を解説します。
アカウントの軸を決める
企業アカウントのコンセプト設計で最も重要なのが「軸を決めること」です。



軸が定まらないと、誰に向けたアカウントなのかが曖昧なってしまうのだ。



アカウントを運用する前に必ず決めておかないといけませんね!
運用目的を明確にする
まずは、Instagramを運用する目的を明確にしましょう。
目的によって、発信内容の方向性やターゲットの設定が変わってくるため、「なぜInstagramを運用するのか?」を明確にすることが大切です。
Instagramの運用目的の例:
認知度を高める(自社ブランド・商品を多くの人に知ってもらう)
ブランディング(ブランドの世界観やコンセプトを伝える)
ユーザーのファン化(フォロワーと関係を築き、リピーターを増やす)
集客につなげる(リアル店舗やオンラインストアへの誘導)
商品の販売促進(Instagramショッピング機能を活用し、直接販売につなげる)
採用活動の強化(企業の雰囲気や働く魅力を発信する)
運用の目的を明確にすると、投稿内容や発信する情報がブレなくなります。
例えば、 「認知拡大」が目的 なら、多くの人にシェアされやすい投稿を意識し、「集客」が目的 なら、店舗情報や商品紹介を分かりやすく伝えることが大切です。



目的を明確にすると、正しい運用方法が見えてくるね!
ターゲット(ペルソナ)を設定する


運用目的が決まったら、ターゲット(発信を届けたい相手) を設定します。
ターゲットを決める際には、「年齢」「性別」「ライフスタイル」「価値観」など、できるだけ細かくイメージすることが重要です。
次に、そのターゲットが抱える悩みや関心ごとを分析し、どんな情報を求めているのか、どのようなコンテンツが響くのかを考えます。
最後は、収集した情報をもとに具体的なペルソナ像を作成し、そのペルソナに合わせた投稿内容や運用方針を決定することで、ターゲットに刺さる発信を実現できます。
ペルソナ設定の例
名前:佐藤麻美(30歳)
職業:都内勤務のOL
趣味:カフェ巡り、コスメ、旅行
Instagramの利用目的:最新の美容情報をチェックし、参考にする
悩み:時短メイクのテクニックや、コスパの良い商品を知りたい
ペルソナを細かく設定することで、ターゲットが求めているコンテンツを発信しやすくなり、投稿の質を高めることができます。
ターゲットの悩み(ネガティブ)を深掘りする
ターゲットがどんな悩みを抱えているのかを深掘りすると、質の高いコンテンツを作ることができます。
例えば、
- コスメブランドなら →「自分に合うスキンケアが分からない」
- 飲食店なら →「ヘルシーな食事がしたいけど、美味しいお店が分からない」
- 雑貨ブランドなら →「おしゃれなインテリアを手軽に取り入れたい」
ターゲットの求めるもの(ポジティブ)を深掘りする
ターゲットの悩みを解決するために、どんな情報を提供すれば役に立つのか?を考えましょう。



肌質に合ったスキンケアの選び方を知りたい♪



ヘルシーだけど美味しい食事ができるお店を探したいな
など、ユーザー目線に立ち、求められている情報を見極めることが大切です。
Instagramでは、フォロワーにとって「有益な情報」を発信することが重要です。ターゲットの求めるものを把握し、それに沿った投稿を作ることで、フォロワーに価値を提供できるアカウントになります。
解決策を発信内容に落とし込む


ターゲットが抱えている悩みや、「知りたい!」と思う情報を見極めることで、投稿の発信内容が定まっていきます。
「スキンケアの選び方・使い方を解説する投稿」
「メニューの栄養バランスやおすすめの食べ方を紹介する投稿」
「おしゃれなインテリアの活用例を紹介する投稿」
ユーザーから「このアカウントをフォローすると、自分にとって役立つ情報が得られる」と思ってもらうことで、アカウントの価値が高まり、フォロワーが増えやすくなります。
再現可能なロールモデルを見つける(競合リサーチ)
成功しているアカウントの運用方法を参考にするのも有効な手段です。



成功=正しい運用ができている証拠だね!
同じ業界や似たターゲットを持つ企業アカウントを調査し、「どんなコンテンツが人気なのか?」「どんなデザインが共感を生んでいるのか?」を分析すると、自社の運用に活かせるヒントが見つかります。



これでブレないアカウントの基盤ができあがり!



フォロワーにとって価値のある情報を発信しやすくなりますね!
プロフィール設計をする
Instagramアカウントのプロフィールは、ユーザーが最初に目にする「ブランドの顔」です。
どれだけ魅力的な投稿をしていても、プロフィールが適当だとフォローにつながりにくくなります。



プロフィール設計は第一印象を決める重要な要素だよ!
フォロワーを増やし、企業アカウントとしての信頼を高めるために、プロフィール設計をしっかり行い、アカウントのコンセプトを明確に伝えることが重要です。
ここでは、「アカウント名」「プロフィール文」「プロフィール画像」 の3つの要素について解説します。
ユーザーネームを決める


アカウント名は、Instagram内で検索される際に最も重要な要素です。



@abc_defgの部分だね!
ユーザーネームを決めるポイントは
- 企業名・ブランド名が入っている(公式アカウントであることを明確に)
- 何をしている企業かが分かる要素を含める(例:「@〇〇_official」「@〇〇_shop」など)
- 検索されやすいシンプルな名称にする(長すぎると覚えにくい)
アカウント名は、一度設定すると頻繁には変更できないため、ユーザーが覚えやすく、検索しやすい名称を意識することが大切です。
プロフィール文を決める
プロフィールに飛んでくれたからといって、必ずしもフォローしてもらえるわけではありません。フォローされるためにも、ユーザーの興味を惹きつけるプロフィールを作成しましょう。
- どんな人間なのか
- どんな情報を発信しているのか
- フォローすることで得られるメリット
など、簡潔かつ、分かりやすく書くことでユーザーに好印象を与えることができます。
プロフィール文の構成:
何をしているアカウントか?(業種・ブランドの特徴を簡潔に)
誰に向けた発信をしているのか?(ターゲット層)
どんな価値を提供するのか?(フォローするメリット)
URLやCTA(行動喚起)を入れる(ECサイト・お問い合わせリンクなど)


引用元:https://www.instagram.com/ethikura/



キャッチーなフレーズを入れたり、箇条書きにしている人が多いね!
プロフィール画像を決める
プロフィール画像(アイコン)は、アカウントの認知度やブランドイメージを左右する重要な要素です。
小さいサイズで表示されるため、視認性の高いデザインを選ぶことがポイントになります。
企業アカウントの場合は、ブランドロゴが最適です。個人色強いアカウントを運営している企業であれば、人間味を感じられるアイコンにするのも良いでしょう。


引用元:https://www.instagram.com/3coins_junko/
Instagramのプロフィール画像は、投稿一覧やストーリーズ、検索結果などで頻繁に表示されるため、パッと見てすぐに認識できるものを選ぶのがポイントです。
世界観を作る


Instagramは視覚的な影響力が強いSNSだからこそ、アカウントの世界観を統一することがブランディングの鍵となります。フォロワーがアカウントを訪れたときに、「このブランドらしい」と感じてもらえるかどうかが、信頼獲得やファン化につながるポイントです。
ここでは、「投稿デザイン」「フィード全体の統一」「ハイライトの活用」 の3つの要素に分けて解説します。
投稿デザインの方向性を決める
投稿のデザインには、ブランドの個性を表現する重要な役割があります。
どのようなテイストで統一するのかを決め、アカウントの「雰囲気」を作り出すことが大切 です。
投稿デザインの決め方のポイント:
ブランドカラーを設定する(投稿に一貫性を持たせる)
フォントやテキストのデザインを統一する(視認性を高める)
写真やイラストのテイストを統一する(ナチュラル系・シンプル系など)
例えば、ミニマルデザインのブランドなら、白・グレー・ベージュ系のシンプルな色合いを使い、フォントもスッキリとしたものを選ぶと統一感が生まれます。逆に、ポップな印象のブランドなら、ビビッドなカラーと丸みのあるフォントを使うことで、明るく元気なイメージを強調できます。
投稿デザインの統一
フィード(投稿一覧)の見た目を統一することで、アカウント全体が「まとまりのある美しいデザイン」になり、フォローされやすくなります。


引用元:https://www.instagram.com/asu_mote/?locale=ja_JP



わ〜!投稿に統一感があって綺麗ですね!



フィード投稿もプロフィールに飛んだユーザーに見るからね!
投稿のサムネイルに統一感を持たせるだけで、アカウントの印象がグッと良くなって、フォローしたくなるのだ!
画像編集のトーンを揃えるしたり、同じテンプレートを活用すると統一感を出すことができます。特に、「カラーパレット」を決めておくと、フィード全体に統一感を持たせやすいです。
ハイライトをまとめる


ハイライトは、ストーリーズをカテゴリーごとに整理し、プロフィールに固定表示できる機能です。
フォロワーにとって「どんなアカウントか」を一目で理解できるため、情報整理とブランディングの強化に役立ちます。


引用元:https://www.instagram.com/icotto_official/?hl=ja
「商品紹介」「お客様の声」「イベント情報」などカテゴリーを分けたりすると良いでしょう。
例えば、ヨガやピラティスなどの、レッスン教室のアカウントなら「店舗情報」「Q&A」「インストラクター紹介」といった形で、フォロワーが知りたい情報を整理できます。



ハイライトはアイコンが設定できるよ。
ここでも、統一感を出すことを忘れないでね!
まとめ
今回は、企業アカウントのアカウント設計について詳しく解説しました。
Instagramの企業アカウントを成功させるためには、コンセプト設計が欠かせません。
どれだけ投稿を続けても、ターゲットや発信内容が曖昧なままでは、フォロワーの関心を引くことができず、ブランドの認知度や売上につなげることは難しいです。
コンセプト設計をしっかりと行い、ターゲットに響く発信を続けることで、フォロワーを「ファン」に変え、ブランドの成長につなげることができます。
「どんなアカウントにしたいか」「誰に届けたいか」「どのような価値を提供するか」を明確にし、ぜひ自社のInstagram運用に活かしてください!
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