日々コツコツと投稿していても、ある日を境に「フォロワーが減り始めた…」と感じることはありませんか?
実は、フォロワーが減ってしまう原因は単に「投稿が面白くない」からではありません。投稿の頻度やトーン、アカウントの見せ方、ユーザーとの距離感など、いくつかの共通する要因が存在します。
フォロワーが減ってしまう原因を正しく知り、早めに改善することが大切です。
この記事では、企業アカウントがやりがちな「フォロワーが減る理由」を7つにまとめて、それぞれの改善策もあわせて解説していきます。

特に6番目で紹介している改善策は、フォロワーを定着させるのに大事な要素だよ!
この記事はこんな人にオススメ
フォロワーが定着しない原因を把握したい広報・マーケティング担当者
アカウントの改善ポイントを整理して見直したい企業SNS運用者
記事の難易度 (初級者向け)
この記事を読めば、できること
フォロワーが減る主な原因を明確に理解でき、自社アカウントの見直しができる!
フォロワーが減る7つの理由とその改善策


原因1: 投稿頻度が少ない、または不定期
投稿頻度が少なかったり、不定期になってしまうと、ユーザーのタイムラインに表示される機会が減り、フォロワーからの関心が薄れやすくなります。



積極的にSNSを利用している人ほど、自分がフォローしている人の整理を定期的に行っているのだ。



たしかに…。
改善ポイント:
週2~3回など、少ない頻度でもOK。どのスケジュールで投稿するのかをしっかり定めて、ユーザーに定期的に情報を提供できるようにしましょう。更新を習慣化し、ユーザーとの接点を継続して持ちましょう。



決まった曜日に必ず投稿しているとフォロワーが安定するよ!
原因2: 投稿頻度が少ない、または不定期
投稿しないのも問題ですが、反対に「投稿しすぎる」のもフォロワー離れの原因になります。
特にストーリーズを立て続けに投稿しすぎると、ユーザーのタイムラインを占拠してしまい、「鬱陶しい」と感じられてフォローを外されてしまうことがあります。
ユーザーとのコミュニケーションを深めるうえでストーリーズの活用は効果的ですが、投稿のしすぎは逆効果になることもあるため、量やタイミングには配慮が必要です。
改善ポイント:
フィード投稿は1日1投稿まで。ストーリーズは1日1〜3回、多くても5回までがベストです。
受け手にとって負担の少ない自然な発信を心がけましょう。
原因3: 同じような投稿が多い


毎回似たような構図、テンプレート、内容の投稿ばかりになっていませんか?
例えば、毎回「商品画像+価格+一言コメント」のようなパターンが続くと、ユーザーは次第に“見飽きた”と感じ、投稿への関心が薄れてしまいます。



せっかくフォローしてくれたのに、毎回同じ内容ばかり…。
改善ポイント:
コンテンツの形式を工夫してみましょう。
たとえば、商品紹介だけでなく、活用シーン・制作の裏側・Q&Aなど、同じテーマでも切り口を変えて届けることで、投稿にリズムが生まれ、飽きられにくくなります。
原因4: 売り込み感が強く、ユーザー目線の発信がない
「新商品発売!今だけ10%オフ!」「数量限定、急いで!」などのような投稿ばかりが続くと、ユーザーは広告ばかりのアカウントという印象を抱き、距離を取ってしまいます。
フォロワーは商品を売り込まれたくてフォローしているわけではありません。
企業の発信が一方通行になると、ユーザーの興味や悩みに寄り添った情報が届かなくなり、「自分には関係ないな」と感じてフォローを外されることにつながります。
改善ポイント:
発信の軸は「ユーザーの生活をどう豊かにできるか」に置きましょう。
商品の紹介をする際も、「誰に」「どんなシーンで役立つか」を伝えるだけで、共感や信頼を得やすくなります。売り込みではなく、価値提供を意識することが大切です。
URL



フォロワー側から「欲しい!」と思ってもらえるような投稿作りが大切だね!
原因5: アカウントの方向性が変わった


発信のテーマやターゲットを大きく変えると、既存フォロワーの関心とズレが生じ、フォロー離れにつながることがあります。特に、以前の投稿を楽しみにしていたユーザーからすると、突然の変化は「自分向けのアカウントではなくなった」と感じてしまう原因になりかねません。
例えば、これまで「暮らしに役立つ情報」や「収納術」などを発信していた生活雑貨店のアカウントが、急に商品告知中心の投稿へシフトした場合。役立つコンテンツに価値を感じてフォローしていたユーザーからすると、興味が薄れてしまうのは自然なことです。



ただこの場合、フォロワーが減ることは悪いことではないんだ!
新しい方向性が明確で、発信の意図やターゲットがしっかりと定まっているなら、既存のフォロワー数にこだわらず、新たなユーザーとの接点を築くチャンスととらえることもできます。
改善ポイント:
アカウントの方針を変更する際は、まず“なぜ変えるのか”を自分たちでも明確にしておくことが重要です。
可能であれば、方向転換の前にストーリーズや投稿でフォロワーに伝えると、戸惑いや離脱を防ぐことにもつながります。変化には戦略と丁寧な説明を添えることが、信頼を維持する鍵です。
原因6: 企業感が強すぎて「人」の温度を感じられない
ブランディングや統一感を意識するあまり、投稿がどこかよそよそしく感じられてしまうことがあります。
商品紹介やキャンペーンのお知らせばかりだと、フォロワーとの距離感が広がり、誰が発信しているのかが見えなくなってしまいます。
ユーザーは「企業」よりも「人」に共感します。無機質な情報よりも、少し親しみのある言葉や、スタッフの顔が見える投稿のほうが、ぐっと印象に残りやすいのです。
改善ポイント:
投稿の一部に、スタッフのコメントや裏話、日常の様子など「人」を感じる要素を取り入れてみましょう。
ブランドに親近感が生まれ、自然と応援したくなる関係性が築けます。
引用元:https://www.instagram.com/chiro_beautypartner_shiseido/
例えば、資生堂では、美容部員が美容テクニックを発信する形でアカウントを運用し、より多くのユーザーに親しみを感じてもらえる工夫をしています。
お堅い企業であれば、公式アカウントとして運用する必要がありますが、そういった制約がない場合は、従業員の広報などをメインとしたアカウントを運用するのもひとつの手です。
こちらの記事もご覧ください。


原因7: キャンペーン後、フォロワー維持の工夫をしていない





プレゼント企画やキャンペーンをきっかけにフォロワーが増えたのに、企画が終わった途端にフォロワーがどっと減る…。
これは、フォローの“きっかけ”はあっても、その後に留まる理由がなかったことが原因です。
キャンペーンで集まったフォロワーの多くは、プレゼントや特典が目的の「ライト層」です。そのまま何もしなければ、応募期間が終わると同時に離脱してしまいます。
改善ポイント:
企画後こそ、フォロワーとの関係を深めるチャンスです。キャンペーン直後は、継続的に見たくなるコンテンツの提供を意識しましょう。「フォローしてよかった」と思ってもらえる工夫が鍵になります。



プレゼントキャンペーンをきっかけにフォローしたけど、興味ある投稿が多いのでこのままフォローを続けよう♪
そう感じてもらえるような設計を意識しましょう。
フォロワー減少を防ぐために企業が見直すべきポイント
フォロワーが減る背景には、投稿の内容や頻度だけでなく、「このアカウントをこれからもフォローしていたい」と思わせる魅力が不足していることが多くあります。
まずは、企業として「何を目的にInstagramを運用しているのか」「どんなユーザーに何を届けたいのか」を改めて言語化してみましょう。軸が定まることで、投稿内容の方向性やトーン、ビジュアルの一貫性が整い、フォロワーにとっても分かりやすく信頼感のあるアカウントになります。
こちらの記事をご覧ください。





それに加えて、投稿に対するユーザーの反応も見逃さないこと!


インサイトを活用して「どんな投稿にリアクションが多いのか」「どのタイミングでフォロワーが離れているのか」を分析することで、改善のヒントが見えてきます。
Instagramはただ発信するだけのツールではなく、ユーザーとの関係性を育てていく場です。
数字だけを追いかけるのではなく、アカウントが「人に寄り添えているか」という視点を持つことで、結果的にフォロワーが定着し、ブランドのファンづくりにつながっていきます。
まとめ
今回は、Instagramでフォロワーが減る理由を、それぞれの改善策もあわせて解説していきました。
フォロワーが減る理由は以下の7つでした。
投稿頻度が多すぎる
同じような投稿が多い
売り込み感が強く、ユーザー目線の発信がない
アカウントの方向性が変わった
企業感が強すぎて「人」の温度を感じられない
キャンペーン後、フォロワー維持の工夫をしていない
Instagramは、企業にとって認知拡大やブランディングに効果的なツールですが、ただフォロワー数を増やすだけでは長期的な成果にはつながりません。
重要なのは、「フォローして良かった」と感じてもらえるような投稿や関係づくりを日々積み重ねていくことです。
今回ご紹介した7つのよくある原因と改善ポイントを振り返り、自社アカウントがユーザーにとって心地よい存在になっているかを見直してみてください。
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